日本海側初のレーザー白内障手術を導入!
患者様の大切な眼に「最高の治療を行う」ために最新の治療方法、研究、最先端機器の導入を進めています。最高の治療の一環として白内障手術では日本海側では初めてとなるレーザー白内障手術を受けられる眼科となりました。
レーザー白内障手術で使用する機器は、世界で最も普及しているLenSx(レンズエックス)を導入しています。
さらにVerion Image Guide Systemを利用することで、それぞれの眼に合わせたより精度、再現性の高い白内障手術を提供することができるようになりました。Verion Image Guide Systemを使用したレーザー白内障手術は、プレミアム眼内レンズ使用時に特に威力を発揮できると考えられています。
レーザー白内障手術とは
メスを使わない最先端技術!
今現在、世界で最も先進的で革新的な白内障手術です。
白内障手術は三つの革命を経て術式が洗練されてきました。第一の革命は人工水晶体(眼内レンズ)の発明。第二の革命は超音波乳化吸引装置が開発されたこと。
この二つが合わさることで近年の白内障手術は爆発的に広がってきました。
今回、レーザー白内障手術が第三の革命であり、近未来のスタンダードな手術になるであろうと言われています。
これまでの白内障手術はすべて眼科医の手と目、それに長年の経験則で行っており、眼科医も患者さんたちも、だれもがそれが当たり前のことと思ってきました。
レーザー白内障手術は、フェムトセカンドレーザーという超高精度のレーザーで角膜や水晶体を切開する画期的な白内障手術における新技術です。
かつては成功率が低かった難易度が高い手術も人間の手で行うそれまでの手術よりも、より安全に行うことが可能となりました。
前嚢切開
レーザーによる前嚢切開は形状が正円になり眼内レンズの中心位置も安定します。特に多焦点眼内レンズではレンズのセンタリングが非常に重要になります。
水晶体核分割
あらかじめレーザーで水晶体を細かく分割しておくことでより安全に水晶体を吸引でき、超音波による負担も軽減され、術後の早期回復が可能となります。
※白内障手術前に瞳を大きく広げる(散瞳)点眼薬を使用しますが、いくら点眼をしても散瞳が不十分な方はレーザーを正確に照射することが困難になりますので、レーザー白内障手術には適しておりません。
なぜレーザー手術なのか?
従来の方法では一人一人違うはずの眼球に対し個別でアプローチする事は中々できず、眼内レンズの精度や性能が上がっていたとしても、その効果が思うように発揮できない場合も発生していたのです。
眼内レンズは、1点にしかピントが合わなかった単焦点眼内レンズから、現在はプレミアムレンズと呼ばれる乱視矯正眼内レンズ・多焦点眼内レンズ、また両機能を合わせ持つ眼内レンズなど、より多彩な機能を持った眼内レンズを使用するようになりました。
特にプレミアムレンズはより正確に水晶体の嚢(のう)に固定しなければレンズの効果が十分発揮できません。
今までの白内障手術は眼科医が自らの経験によりメスなどを使って切開や縫合をしました。白内障手術で行われる水晶体前嚢切開、水晶体核破砕、角膜切開は難易度が高く、人間の手による手術には限界がありました。
しかしながらレーザー白内障手術ではそもそもメスは使用しません。また、高精度な手術を短時間でかつ数ミクロンの誤差もなく行うことが可能です。
高精度な治療を必要とするときには、人間の技術よりコンピューター制御下で緻密に行うレーザー治療が優れています。長岡眼科医院のレーザー白内障手術で使用する機器は世界最先端を使用しています。
白内障の原因について
加齢性白内障
原因
白内障の原因として最も多い「加齢」は避けられない事です。
50代から発生確率が高まり、80歳以上ではほぼ100%と言われています。
少しでも症状を感じたら、40代後半から検査だけでも受けてみることをおすすめします。
全身疾患に合併する白内障
原因
糖尿病やアトピー性皮膚炎などの合併症が原因となり、若年層でも発症する事があります。
先天性白内障
原因
母体の感染症による生まれつき白内障になる事があります。
外傷性白内障
原因
眼を傷つけたり、薬剤の副作用が原因になる事があります。
併発性白内障
原因
ぶどう膜炎・網膜剥離・網膜色素変性症など、他の眼の病気が原因となり発症する事があります。
高精度によるアプローチ
人の目は一人一人大きさや形状が異なります。最先端のフェムトセカンドレーザーを使用する事で、患者様の目に合わせた手術(オーダーメイド手術)が可能になりました。
赤外線によるスキャン機能で患者様の目を素早く読み取り、必要な情報をすべて投影します。眼科医は患者様の目の状態を確認しながら、患者様に合わせた切開パターン、切開位置、切開数など、最良の手術プランを構築し手術を実行できます。
フェムトセカンドレーザーを使用した白内障手術は、水晶体嚢の前面を真円に切開することで眼内レンズを水晶体嚢の中心に固定することができ、眼内レンズの偏位や傾きを最小限にします。
また、レーザ照射によって水晶体の中心部を事前に細かく破砕することができるため、水晶体乳化吸引術での超音波使用を最小限にとどめ、眼への負担を大幅に軽減することが可能になりました。
フェムトセカンドレーザーについて
フェムトセカンドとは、1000兆分の1秒のことで、光でも0.3µmしか進めない非常に短い時間です。フェムトセカンドにまで短縮したレーザーは非常に強いレーザー強度となり、工業用の微細加工などで用いられています。このレーザーを使用することにより、ミクロン単位の精度の手術が可能となります。
角膜の手術では角膜移植やLASIKのフラップ作成などで、従来から使用されていましたが、技術の進歩により、水晶体も切開可能なフェムトセカンドレーザーが登場しました。
手術の流れ
目を固定するリングを乗せる
レンズとリングの位置を合わせる
レーザーを照射する
※レーザーを照射するためにサクションリングと呼ばれるリングを結膜に取り付ける必要がありますが、目を大きく開けられない方はリングを取り付けることができませんので不適応となります。
※サクションリングを取り付け、吸引をかけます。この時、白目に出血をおこすことがあります。出血は通常数日で吸収し、術後視力や手術の結果には影響ありませんのでご安心ください。
※通常の白内障手術よりも、移動時間等により、少々お時間がかかりますことをご了承ください。
※レーザー白内障手術機器は超精密器械であるため、定期的に保守点検及びメンテナンスを行っておりますが、何かの理由で急遽レーザーが正確に作動しなくなった場合、手術日の変更、もしくは通常の白内障手術に変更する場合があります。
レーザー手術のメリット
レーザー白内障の適応・不適合
レーザー手術には適応・不適合によって手術ができるかどうかの判断をいたします。
【適応推奨】
多焦点眼内レンズを選択される方
【不適応】
瞳を大きく広げる(散瞳)点眼薬をいくら点眼しても散瞳が不十分な方
レーザー照射のために眼球に付けるキャップを吸着させることができないため、まぶたを大きく開けられない方
手術後のお得情報
手術給付金 |
生命保険や医療保険の手術給付金が適用される場合があります。詳細は加入されている保険会社へお問い合わせください。ICLの正式名称は「有水晶体眼内レンズ挿入術」です。 |
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医療費控除 |
1年間に支払った医療費が10万円を超える方は、確定申告で税金の還付が受けられます。手術代金の領収書を大切に保管し、確定申告の際に提出してください。詳細は管轄の税務署へお問い合わせください。 |
先進医療から選定療養へ
多焦点眼内レンズを用いた白内障手術は先進医療から選定療養扱いとなりました。これに伴い、長岡眼科医院では2020年5月より選定療養として多焦点眼内レンズを用いた白内障手術を行えるように申請・認可が下りました。
詳しくは当院までお尋ねいただくか、厚生労働省HP「先進医療の概要について」をご覧ください。
よくある質問
また、傷口をまっすぐにしか作れないメスでは不可能だった立体的な形の切開でも、レーザーならスピーディで理想的な形に行うことが可能となりました。
ですが、民間保険の先進医療特約に加入されている方は、多焦点眼内レンズを使用している場合に保険をお使いいただけます。詳しくは各保険会社にお問い合わせください。
また、瞳を大きく広げる点眼薬を点眼しても散瞳が不十分な方や、まぶたを大きく開けられない方(レーザー照射のために眼球に付けるキャップを吸着させることができないため)は手術不適応となります。
スキャンによって正確に手術を行っていきますので、通常の白内障手術より安全と言えます。